「バツイチだから幸せになれない」は、大きな勘違いでした。

「もう一度、家族をつくりたい。」

Tさんが初めて面談でそう話してくださった時のことを、今でもよく覚えています。

彼は30代後半。
バツイチでお子さんがいて、毎月養育費も支払っていました。

世間では「バツイチは不利」と言われることもあります。

でも、私は最初からそんな風には思っていませんでした。

なぜなら彼は、結婚の幸せだけではなく、結婚の難しさも知っている人だったからです。


コロナが、家族の形を変えてしまった

前の結婚生活が壊れ始めたきっかけはコロナでした。

コロナ禍で奥様は極端なまでに完璧を求めるようになり、家の中の空気は少しずつ変わっていったそうです。

「前とは別人みたいになってしまった。」

そう話す彼の表情は今でも忘れられません。
もちろん、誰が悪いという話ではありません。
あの時代は、多くの家庭が大きなストレスを抱えていました。

でも、その経験を通して彼は一つのことを痛感したそうです。

結婚は”好き”だけでは続かない。

価値観。
思いやり。
家族との向き合い方。

その積み重ねが結婚生活なんだと。

だから彼は、
結婚相手に求める条件も、初婚の頃とは全く違っていました。


バツイチだからこそ、慎重だった

彼は女性とのコミュニケーションはとても上手でした。

  • 気遣いもできる。
  • 会話も自然。

だから交際には発展します。

でも…

あと一歩が踏み出せない。

「また同じ失敗をしたらどうしよう。」
そんな気持ちが心のどこかにあったのだと思います。
実際、一度は真剣交際まで進みましたが、ご縁にはつながりませんでした。
それでも彼は婚活を諦めませんでした。


運命の人は、ドキドキする人ではありませんでした

そして出会った今の奥様。

初対面では、

「正直、妹みたいな感じでした(笑)」と話していました。

恋愛ドラマのような強烈な一目惚れでもありません。
ドキドキもしなかったそうです。

でも…

会えば会うほど、

「この子、本当にいい子だな。」

と思うようになっていったのです。


「嫌なところが一つもない」

私は婚活中の会員さんによくお伝えしています。

結婚相手は、“好きなところ”より”嫌なところがないこと”の方がずっと大切ですよ。

Tさんはその言葉をずっと覚えていてくださいました。

彼女の嫌なところを探しても、本当に出てこない。

  • 価値観を押し付けない。
  • 頑張りすぎなくていい。
  • 沈黙も苦じゃない。
  • 素の自分でいられる。

それは、前の結婚生活では感じられなかった安心感でした。


気づけば、彼の方が夢中になっていました

実は最初は彼女の方が彼を好きでした。
でも成婚退会する頃には…

完全に立場が逆転していました(笑)

彼の方が彼女に夢中。

「早く一緒に暮らしたい。」
「毎日会いたい。」

そんな言葉が自然と出るようになっていました。

恋愛は、追いかけられて始まることもあります。

でも結婚は、

安心できる人を愛するようになることもたくさんあるんです。


バツイチはマイナスではありません

婚活では、

「バツイチだから難しいですよね…」

と言われる方が本当に多いです。
でも私は逆だと思っています。

結婚生活を経験した人だからこそ、

  • 何が幸せだったのか
  • 何が苦しかったのか
  • 自分にはどんな相手が合うのか

これがよく分かっています。
もちろん離婚は辛い経験です。
でも、その経験を学びに変えられた人は、本当に強い。

Tさんはまさにそんな方でした。


あの日の離婚は、このご縁につながっていた

活動期間は1年7か月。

途中で真剣交際の破局も経験しました。

それでも諦めずに進み続けた先に、心から安心できる女性と出会いました。

人生は遠回りに見えることがあります。

でも振り返ると、必要な遠回りだったと思える日が来ます。

Tさんを見ていて、そのことを強く感じました。
結婚は、ドキドキを探す場所ではありません。

「この人となら、ありのままの自分で笑っていられる。」

そう思える相手に出会えた時、人は本当の意味で幸せな結婚に近づいていくのだと思います。

Tさん、本当にご成婚おめでとうございます。

これからも、お二人らしい温かい家庭を築いていってくださいね。

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